2021.02.16

 今年度の除雪支援活動を終えて

 今年度の地域除雪支援活動は、すべて無事完了しました。

 はじめに、今期、コロナ禍、活動への不参加を余儀なく決定された地域コミュニティーの皆様も含め、私たちの活動に、ご理解ご協力ご支援賜りました地域の各種コミュニティーの皆様に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

 当会が、推進している『子どもゆめ基金助成活動』や『札幌市市民まちづくり活動促進助成活動』には、活動ごとに、異なる活動目的や活動の規約がございます。一見、活動内容が同じに見えても、昨日実施した活動と今日実施した活動では、その活動目的が異なることが、もう めずらしいことではなくなりました。

 特に、地域の除雪支援に関する活動では、複合的な社会問題や地域解決課題の多様な要因が、顕在化しています。それは、

 『子どもの除雪体験学習活動』
 『地域除雪扶助力の補強活動』
 『地域高齢者や地域要擁護者の命や生活を雪から守る活動』

 と異なるイノベーションをもって活動目的としても、

 公益価値の高い活動
 地域扶助力を補強する活動
 地域公共ニーズに資する活動
 地域福祉に資する活動
 地域交流に資する活動
 地域教育の場として活動

 など多種多様な助成制度の目的に合致させることが容易である点からもわかります。

 地域の除雪支援活動では、地域外コミュニティー受入態勢の整備やそのチャネルの確保、地域除雪ルールのわかりやすさ、連携コミュニティー間の齟齬要因(そごよういん)の解消など、地域自らが、その課題に気づき、自ら解決できることが重要です。加えて、活動資金源の確保も欠かせません。そのためには、助成制度の手続や規約の厳守理解、また企業に対しては、公的寄付金制度の活用提案やその知識の習得も必要です。

 地域の除雪支援は、その活動主体が、行政、町内会、地域公益活動団体と異なっても、そこにある社会問題や地域解決課題が変わるものではありません。近年、行政や町内会が、その『強み』をもって除雪支援を実施しても、地域ニーズに対応しきれなない状況もみられます。それは、各主体の『弱み』の顕在化です。『弱み』が起因となり、除雪支援ができない状況も生じています。私たちは、各主体の弱みを補える連携(地域コミュニティー連携の再構築)をもって、地域力とし、地域の高齢者や地域要擁護者が、安心して暮らせる地域社会の堅持を目指します。

 時代は常に変化し、公益価値の価値観も年々変化します。ですから、地域の除雪支援活動を持続可能とするためには、新しい公益価値観にも対応できる地域力が欠かせません。地域力を増強できない理由は、山ほどあります。しかし、行政や町内会から独立した 私たちのような資金調達能力を有する地域公益活動組織を、地域で立ち上げ、独自に地域外コミュニティーと連携できる体制作りに翻弄(ほんろう)することも、地域力を増強できる1つの手段かもしれません。

 私たちは、新しい時代の新しい地域力の創造に挑みます。行政のみに頼らず、地域自ら 次世代に出現する未知なるイノベーション集団に対しても、連携可能な持続可能な公益価値の創造をもって、新しい地域力の増強にチャレンジして参ります。

 これからも、当会が推進する地域公益活動に 何卒 皆様のご理解ご協力ご支援 よろしくお願い申し上げます。